「君って無個性だよね」、そう言われたことありますか?(私はあります)
皆さんと同様に、私も没個性・アイデンティティのなさについて悩んだ時期がありましたが、今では解消しました。
今回は、没個性だと言われた私がアイデンティティの悩みを乗り越えた方法と考え方についてお話しします。少しでもあなたの役に立てば幸いです。
そもそもアイデンティティってなんだろう
アイデンティティとは他ならぬ自分を指すようです。
他とはっきりと区別される、一人の人間の個性。また、自分がそのような独自性を持った、ほかならぬ自分であるという確信。組織、集団、民族などにも用いる。自己同一性。
引用:コトバンク
「自分の色がある」「私といえばコレ」みたいな、他者と比較してオリジナリティを持つ人を「アイデンティティがある」というのですね。
「そんなことはわかってらぁ!」という声が聞こえますね。
サカナクションも歌ってる
日本を代表するロックバンド、サカナクションさんも「アイデンティティ」という曲を残しています。
歌詞のなかに気になるフレーズがありますね。
「隣の人と自分を見比べる それが真っ当と思い込んで生きてた」
自己肯定感が低いから「自分は個性がない」と思う
「アイデンティティがない」と悩む人は、皆他人と自分を比較しすぎるのです。
先ほど紹介したサカナクションさんの曲の歌詞の一部、「隣の人と自分を見比べる それが真っ当と思い込んで生きてた」、まさにコレです。比較しすぎるが故に「ああ、自分は何もないんだな」と悲観してしまうのです。
私を含め、他人と自分を比較しがちな方は、自己肯定感が低いという特徴があると考えています。
そもそも我々はなぜ自己肯定感が低いのでしょうか。
人に認められた経験が少ない
人に認められた経験が少ないと、自己肯定感が低い人間になります。
自己肯定感が低い人ほど、人に褒められたいという原動力をもとに、部活・勉強・仕事などに打ち込みます。
しかし、「頑張ったのに評価されない」「部活で県大会に出場できなかった」といった苦い思いをし、どんどん褒められる機会がなくなり更に自己肯定感も下がります。
個性的な人を目にする機会が多くなった
Youtube・TikTokの登場により、個性的な一般人を目にする機会が多くなったことも、自己肯定感が下がる要素です。
自己肯定感が低い人は何者かになりたい意識が強いので、「私もこうなりたい」「チャレンジしよう」と思います。しかし、いざやろうと腰を上げても何もアイデアが思いつかず、結果「自分には何もない」と自信を無くします。
せめて「美男美女だったら」「面白いトークができたら」と目立てるかもしれません。
ただし、そのように思ってる時点で自分には何も持ち合わせていないことと自覚してるので、負のスパイラルゾーンに突入します。
突出したスキル・知識がない
得意とするスキル・知識を持っていないケースも、自己肯定感が低くなる要因です。
私たち没個性は、テレビに写る有名歌手・アイドルなどがあまりにも輝いて見えます。「ああ、なんて格好いいんだ」と心の底から本当に思いますよね。
無論、すぐに憧れて真似事をしてみるも、「何をやっているんだ」と自分を攻めたくなるばかり。
私も過去、Acid Black Cherryに憧れて音楽を始めてみたり、Franz K Endoのような独特な映像制作をしてみたりと色々チャレンジしましたが、あたりまえのように挫折し、自分を攻めたものです。
アイデンティティがない人あるある
閑話休題、「アイデンティティがない」と嘆く方のあるあるです。
- 専門分野の勉強をしようとする
- 難しい資格を取ろうとする
- 楽器に飛びつく
- 芸術に触れてみる
- 自己啓発本を買い漁る
- 都合のいい未来を妄想する
- 外見で個性を出そうとする
- 会話の輪に入れない
- 物事を考える頭を持っていない
皆さんは何個当てはまりますか?
上記は私の恥ずかしい過去をただ露呈させただけですが、ここで一つ気付きがありました。
アイデンティティがない=自己肯定感が低い=自信がない
割とその通りだと思いますね。
結局どうしたらアイデンティティを持てるの?
私自身がアイデンティティがないという悩みを解消した要素には、自分のこだわりが大きく影響していると考えます。
「こだわり=アイデンティティ」、これをベースにして没個性を解消する3つの方法を紹介します。
- 無自覚のこだわりを人に聞く
- 脊髄反射人間になってみる
- 考える仕事をする
それぞれ解説しますね。
無自覚のこだわりを人に聞く
没個性を悩んでいた私ですが、ある日友人がこういう言葉を言いました。
「かなめってこだわりすごいよね」
どういうこと?と聞くと、
- 歌モノとサウンド重視のモノの中間層にある音楽を好むよね
- 古着と新品の服を絶妙に組み合わせて着るよね
- 食器洗うとき絶対箸からやるよね 等々
「ほえ〜確かにそうだわ」と、当時は本当に思いました。どうやら私には無自覚のこだわりがあったようで、それを友人が個性的だと示してくれました。
両親・兄弟・友人などに「自分ってどんなこだわりがあるかな?」「私の癖ってある?」などと聞いてみると良いでしょう。きっと、私のように「絶対に箸から洗い物する人」という個性が見えてきます。
脊髄反射トークをする
良い印象を持たない方もいるかもしれませんが、脊髄反射トークは結果的に効果があったなと思いました。
脊髄反射で喋るとは、脳で何を言おうかと考える暇もなく「〇〇っすね」と話すことで、反射的に会話をする行動をいいます。
脊髄トークの例を見ましょうか。
大手VTuberにじさんじ所属の不破湊さんです。
私は彼を知って「ああ、人生適当でいいかも」と楽観的になり、日常生活に悪影響を及ぼさない範囲で脊髄トークを取り入れてました。するとどうでしょう、「それは嫌っすね」「自分はこうっす」みたいに、無意識のこだわりがポンポンと出てきます。
当時は何も思いませんでしたが、今振り返ると「無自覚のこだわり」を自覚するうえでは良い行動だったかもしれません。
脊髄トーク自体は決していいとは思いませんが・・・
考える仕事をする
クリエイティブ要素が強い考える仕事をすると、自分のこだわりが見えてきます。
私のWEBライターとしての仕事の1つ、SEOライティングを例に取り上げます。
SEOライティングとは、特定のキーワードの検索順位を上位表示させる対策をする記事執筆の技術のこと。
仕事を続けるうえで「どの年齢層がが読んでも理解できる軟らかい文章作り」が得意だと自覚し、「文章が硬くなるAIツールによる執筆は絶対にしたくない」というこだわりまで生まれました。
少しイメージが難しかったかもしれませんが、自分一人でやる仕事には必ず「こだわり」「プライド」「自分の強み」が生まれます。
それって、もう個性と言えますよね。
まとめ:そんなに気にすんな
アイデンティティの悩みは10代後半〜20代前半までに起こりうる事象で、悩む人の多くは時間を持て余した学生ではないかと思います。
私もそうですが、仕事に忙殺されれば「アイデンティティがない」なんて悩む暇がなくなりますし、「こんなこだわりあるやん」とふと自分の個性にも気づきます。
好きなもの・嫌いなものが誰にでもある以上、無個性な人は絶対にいませんし、自分に無いものを持っている人を見ると全員輝いて見えます。
私と同じように、あなたも人から見たら個性的だと思われているはずです。「無個性だね」なんて言ってくる人がいたら、ただ自分のことを深く知らない他人Aなのです。
そんなに深く考え込まず、のほほんと穏やかに生活していきましょう。
それじゃあ、また。